銀行員大失職時代のキャリアサバイバルがついに始まっている

銀行員大失職時代のキャリアサバイバル術

向こう10年-20年で伸びていく領域はどこだろうか?というテーマが注目を集めると同時に、逆に苦しくなるだろう業界・領域はどこか?というのも関心の高いテーマです。

いろいろな経営者・起業家に話を聞く機会が多いのですが、厳しくなる業界として共通見解として登場するのは、銀行・証券をはじめとする金融業界です。

業界環境として厳しくなるよ、という話は頭ではわかっているかもしれませんが、その中で自分は何とかなるかな?とか、転職はできるんじゃないか?と思っている人もいるかもしれないので、キャリアという観点から、金融業界にいる若手にとって考えるべきことをまとめてみました。

知っておきたい金融業界に押し寄せる波

先日もBloombergの下記記事が話題になっていましたね。
MUFG:過去最大の1万人削減検討、10年程度で-関係者(Bloomberg)

以下のような記事もありました。

「FinTechブームで欧米銀行員の3割が失業」シティが警告(ZUU Online)

また、そのものズバリのタイトルですが、「銀行員 大失職」という本も売れています。

銀行員大失職

森信親・金融庁長官の金融改革の流れについてまとめた以下の本(「捨てられる銀行」、「捨てられる銀行2 非産運用」)も売れているようです。

捨てられる銀行捨てられる銀行2

こちら3冊は現在銀行や証券会社など大手金融機関で働く若手は必読ではないでしょうか。これから就職を予定する、もしくは就職活動する学生の皆さんにも是非読んでほしいです。

転職市場の現実:銀行・証券出身者の評価は?

ひと昔前までは、銀行出身者はつぶしがきくと言われることもあったようですが、最近はどうでしょうか。だいぶ時代錯誤な感覚かもしれません。

製造業が産業の中心となり、資金面でメインバンクとして銀行が支えるという産業構造は過去のものとなり、産業界における役割・意義は相対的に低下してきているのは間違いないです。

少なくともIT・インターネット系、コンサルティング業界などでは、銀行・証券出身者を欲しいという会社は少ない印象です。

もともと金融業界は、他業種からの転職がしにくいと同時に、金融から別業界に転職するのも難しい業種でした。今、AIによる自動化、FinTech、ブロックチェーンなどの流れから金融業界の雇用人数が減っていく流れの中で、限られたパイを取り合う形で、金融業界内での転職はますます厳しくなるでしょう。

転職市場における価値は、マーケット原理、すなわち需給で決まる部分もありますので、今後、金融業界で失職していく人たちが市場に溢れ増えていくという構造自体は、金融業界の人の転職・キャリア形成上はかなり不利な要因であると言わざるを得ないでしょう。

驚きのガラパゴスルールの数々。カルチャーギャップは大きい。

金融業界からの他業界への転職を考える際に、もう一つ足かせになることがあるのでは?と感じています。それは、カルチャーギャップです。

銀行を辞めて新興成長企業(ネット系)に転職した若手(社会人4年目)に話を聞く機会がありました。いまだに行内では、お客様に送信したメールは必ず印刷して、上司のハンコをもらってバインダーにファイリングするルールがあるそうです。IT企業ではあり得ません。

他にも、証券会社のリテール(支店営業)の知り合いから聞いた話では、お客様にメールを送る場合には、支店長と本部のチェックが入るため、メールを送信するのに3-4日はかかるというのです。江戸時代の飛脚や伝書鳩の方が速いのではないでしょうか笑。

あとは、これは銀行も証券も一緒かもしれませんが、部長など一定以上の役職の人がお客様を訪問する際には必ず手ぶらで行くという謎ルールがあるようです。偉くなると手ぶらになれる、みたいな。手ぶらがステータスみたいな笑。

お客様のところに訪問してカバンも持たずに(メモを取るノートを持たず)行くって普通に失礼だと思うんですけどね。ちなみに、若手社員は銀行指定の会社所有の鞄を持たされるそうです。自分で好きな鞄を持つことも許されない、ファッションの自由もないなんて。。

※上記は実際の業界経験者から聞いての実例として紹介していますが、全銀行・全証券がそうであるわけではないと思うのですが。

転職を考えるなら早い方が良い。ではどうするか?

上記したとおり、人材マーケットの需給を考えると、向こう10年で金融出身者の価値は相対的に下がり続けると思います。かつカルチャーギャップが予想されるので、若い人の方が適応できるでしょうから転職すると決めたら早い方が良いでしょう。

まずは、自分にどれぐらいの価値があるのか?市場価値を理解するところから始めた方が良いと思います。おそらく、30歳近くになっている、もしくは30代になっている皆さんは、もらっている給与ほど市場価値がないケースが殆どではないでしょうか。

試しにこちらの市場価値診断MIIDASで想定オファー年収を確認してみることからスタートするのも良いと思います。あくまで転職サイトのサービスなので、転職を促すように多少高めに出るかもしれません笑。

転職エージェントに登録するなら、リクナビ、マイナビなど大手2つは使ってみても良いと思いますが、どうしても大手だと機械的なマッチングになりやすいです。例えば、元々IT専門に強かったエージェントで最近、総合転職エージェントとして伸びているワークポートは違う業界に転職したい金融業界の人にとって役に立ちそうです。

あとは、金融機関で働く女性も多いと思うので、キャリア志向の女性であれば、LiBzCAREERに登録するのも良いでしょう。キャリア志向の女性を採用したいと思っている企業からのスカウトがあると評判です。

体育会出身者であれば、金融業界出身という枠ではなく体育会出身者を求めている会社を紹介してもらえるという意味で、他業界への転職もしやすいかもしれません。体育会出身者の転職を支援するスポナビキャリアに登録すると良いかもしれません。

第二新卒の方であれば、下記の関連記事の中に、第二新卒で転職する際の知っておきたいことをまとめましたのでご覧ください。

第二新卒で転職する際に知っておきたいことまとめ

転職するとしたら狙い目の転職先はどこか?

上記のような転職サービスでは、大手・中堅の事業会社、コンサルティングファームなども含めていろいろと提案してくれると思います。

でも、どうせ転職するなら、衰退して雇用が減り続ける金融業界と対照的に、成長し続けて雇用が増え続ける業界に行きたいと思う人もいるでしょう。その場合は、やはりスタートアップやベンチャー企業を探すというのも手です。

ただ、既にインターネット産業も目立ってきた時代2007年以降とかの就職組であるにも関わらず、わざわざ金融業界(投資銀行はともかく、リテールの銀行・証券など)に入った人は、かなり保守的というか、情報感度があまり高くない人も多いと思うので、いきなりベンチャー・スタートアップに行ける人は少ないかもしれません。

でも、若ければ(20代であれば)可能性があると思うので、是非少しでもインターネットが社会・ビジネスをどう変えるか?について勉強して、挑戦してもらえればと思っています。ちなみにインターネットやテクノロジーが社会をどう変えるかについての勉強は、下記の本がおすすめです。〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

インターネットの次に来るもの

ここで全ては挙げきれませんが、金融領域でイノベーションを起こそうとしているベンチャー・スタートアップの例としては、例えば下記のような会社があります。

クラウド会計から入って、オンライン融資のモデルまでやろうとしているであろうfreeeマネーフォワード。ロボアドバイザーで資産運用の世界を変えようとしている、お金のデザインウェルスナビ。そして、個人間送金の分野でサービスを提供するAnyPay。後払い決済の会員化で独自のビジネスモデルを築き上げたネットプロテクションズ。仮想通貨ビットコインの取引所を運営するbitFlyer

他にも金融×ITの領域でイノベーションを起こそうとしているスタートアップが次々に登場してきています。

そうしたスタートアップに興味がある人は、スタートアップに強い転職エージェントに相談すると良いです。直接Wantedlyとかで応募しても良いですが、おそらく現職金融業界の人がいきなり会いに行っても面接で落とされるケースは多い思います。会話のプロトコルのチューニングが必要なケースが多いです。

上記のような成長ベンチャー・スタートアップへの転職に強いエージェントとしては、ベンチャー新卒界隈で実績があるスローガングループのベンチャー転職エージェントのGoodfind Careerや、ベンチャー界隈の有名な転職エージェントかつエンジェル投資家でもある高野秀敏さんのキープレイヤーズなどがあります。

銀行員大失職時代のキャリアサバイバル術

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